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ベーシックフィロソフィー
 この一世紀もの間、アナログプレイヤーの設計について凝り固まった固定概念を一から問い直すことで、Continuumでは、アナログ機器がその潜在能力を存分に引き出していないいくつかの要因を発見しました。この素朴な問いかけこそがCaliburnの設計哲学そのものです。3D人工知能の設計ツール(NASTRAN、DYTRAN、PATRAN、Reshape)を使用することによってアナログプレイヤーの動作に関するさまざな真実が明らかになってきました。Continuumが問題提起したのは以下のようなものです。
・どのような形と、材質(プラスチック、鉄、石、木、セラミック、他)の組合せが有害な反響を減らすか?
・「フライホイール」効果を得るために、プラッターの周りを重くすると、プラッターの反響特性はどんな影響を及ぼすか?
・レコードとプラッターの間は、音質的にどのような材質と技術が最も適しているか?
・脚の取り付け方が、音質とシャーシの振動特性にどのような影響があるか?
・不要エネルギーを取り去ることはできるか?あるいはシステムにとって有害にならないように形に変えたり、移し変えたりすることはできるか?つまり、円錐形やゴム製Oリング、他のチューニング機器で不要エネルギーを取り去ることはできるのか?
・何がアナログプレイヤーのノイズや反響の最も大きな原因となっているのか?つまりそれは、モーターやベアリング、あるいは針とレコードとの間の相互作用なのか?
・モーターの取り付け方は、どのような影響をターンテーブルに与えるのか?
・リスニング中にバキュームポンプを動作させないようにはできるか?

 これらはほんの一部の問題提起ですが、一般的には良しとされている全ての設計基準が 根本的なレベルで問い直されています。この問題提起こそが、Continuumの設計哲学そのものなのです。

究極の素材の追求
 アナログプレイヤーの設計は、過去何十年にも渡って進化を遂げてきました。Continuumでは、既存のハイエンドアナログプレイヤーを分析し、それらの長所と短所を認識するところから始まりました。特に素材の物理的な性質に着眼し、アナログプレイヤーの音の特徴が、素材によって大きく影響していることが明らかになりました。
 Continuumでは、マテリアル専門家のJohn Vietz(ジョン・ヴェッズ)と共に、航空産業で使われる合成物加工技術と高度な製錬技術を駆使して、アナログプレイヤーとトーンアームの画期的な素材の開発に着手。吸収性と硬質性を設計に取り込むには、様々な材質(カーボン混合物、木材、御影石、大理石等)によって異なる反応をする素材が必要であり、その結果誕生したのが、複数の素材を添加した、マグネシウムを原材料とした新しい混合物素材です。

理想の形状を求めて

 求めていた吸収性と硬質性の究極の素材を手に入れた後、次なる目標はアナログプレイヤーの形状の最適化でした。形状が音響特性にどのようなインパクトを与えるかを理解するために、Continuumでは、この分野で最も尊敬されている権威、Neil McLachlan博士(二ール・マクラクラン/オーストラリア・ベル社の創設者)に協力を要請。彼は、フィナイト・エレメント・アナリシス(限定的要素分析)とよばれる技術を使い、三次元で、固形物の流動的な振動をコンピューターでモデル化しました。
 Caliburnは「段階的方法による最適化」といわれている手法を用い、各段階での形状変化の連続に伴って起こる、設計の方向性をコンピューターが分析。そして次の段階での形状変化の度合いと方向性を計算します。これを何回も繰り返して最適な形状のアナログプレイヤーが完成したのです。

Caliburn Reference Turntable(カリバーンリファレンスターンテーブル)
■プラッター
 実は、アナログプレイヤーのノイズの大きな原因はプラッター自体なのです。33、45、78回転で回るプラッターを支える軸受けが振動を作りだし、回転するプラッターが、増幅し、揺れ、いくつかの周波数の振動を生んでしまいます。Continuumでは、NASTRAN FEAというソフトウェアを用いて、振動ノイズを図表化。形状の最適化、また素材の適切な選択によって外部および内部からの振動を完璧にアイソレーションしています。その結果を基に、マグネシウムとジルコニウムによる特殊合金塊から重量38キロという驚異的なプラッターが誕生。ジルコニウムは内部で5面体構造となって全体の剛性を高め、共振を強力に抑えています。さらに内部には低温処理された小さな球状の特殊樹脂が充填されています。この球体はチョコレートのように外側は硬く、中は柔らかくなっています。
 一体型のセンタースピンドルシャフトは1インチという極太サイズで、ベアリングと接する面は平面で仕上げていますが、その表面を適度に荒らすことによって油膜を維持するように設計されており、どのような状態でも油膜が切れることはありません。通常、センタースピンドルシャフトは「ピカピカに磨いた」状態が良いと思われがちですが、Continuumではそういった表面は高速で回転するものだけに有効であると考えています。オイルは特殊な化学合成オイルを採用し、外部ポンプで常に軸受けに循環させるように設計されています。
 38キロのプラッターの下にはフェライト磁石が備えられており、軸受け周辺にある同じ磁極の磁石と反発するマグネフロート方式により、軸受けにかかる負担を軽減させています。このため、軸受けにかかる負担は約1キロ程度に抑えられています。
ターンテーブルマットにはバキューム機構が備えられ、吸引状態をコンピューターがモニタリングしています。そのため、アナログディスクは常にマットに密着。どんなディスクも全くソリのない極めてフラットな状態を維持します。専用のバキュームポンプは驚くほど静かで、リスニングの邪魔になることはありません。

■シャーシ
 Caliburnでは独自に設計したマグネシウム合金のシャーシを採用。三点で支持された脚の位置は、軸受けが余分なエネルギーを分散させることができるように計算されています。Continuumのコンピューター解析によると、脚を隅に配置すると、振動がシャーシ全体に広がるという結論に達し、独特の位置に配置されています。
ベア軸受けを支えるため、コンピューターモデルで脚を適所に位置することによって、シャーシが上下方向の振幅運動からくるプラッターへの振動を最小限に抑えることに実現しています。コンピューターを使用しなくてもこれらのポイントを探し出すことは不可能ではありませんが、多くの時間を費やしてしまいますし、シャーシにドリルで穴をたくさん開けなくてはならないので、やがては素材を台無しにしてしまいます。
Continuumではコンピューターモデルを使って正確な回答を得ることに世界で初めて成功。床からの振動と空中からの振動を最小限に食い止めながら38キロのプラッターと相まって、サウンドステージの奥行きと高さに大きなアドバンテージをもたらします。

■アームベース
 アームベースプレートもマグネシウム合金製です。プラッターと同じように低温処理された小さな球状の特殊樹脂が充填された楕円筒状のベースに取り付けられています。このベースは、マグネットの吸引力に逆らってワイアーで吊り下げられており、わずかなフローティング状態を保つように精密に調整されています。これにより、プラッターのスピンドルシャフトから伝わる振動をシャットアウト。音の濁りは皆無です。
 アームベースプレートは両側にあり、ダブルアーム仕様も可能です。

■モーター
 Continuumでは、いくつかの有名なブランドのモーターを試してみましたが、アナログプレイヤーの音楽的な潜在能力をぎくしゃくした動きによって制限してしまっているとの結論に達しました。また、マルチモータ設計はどのように配置されていても、二つあるいは三つのモーターを持つことは結局振動の問題を悪化させるだけだという結論に至っています。ベルト方式のマルチモーターはプラッターを「安定化」させることはありません。
 Caliburnのモーターは、米国軍が高精度なモーションコントロールシステムに使用しているもので、現在入手可能な製品の中で最新の技術を誇っています。そのモーターをベースにして、RFと機械的なノイズを最小限に抑えた、振動しない非常に静かなモーターを設計しました。モーター本体はシャーシには非接触で、直に設置する設計になっており、振動遮断の思想は徹底されています。超重量級のプラッターを起動させるためのトルク、静粛で滑らかな回転、精密なピッチを生み出すため、別筺体のユニットでコントロールされたモーターは、圧倒的なレベルのパフォーマンスと動作制御を発揮。特注で作られたPyrathane素材のドライブベルトでプラッターの最外周を駆動します。
 他のどんな高価なアナログプレイヤーと比べても、Caliburnの“ZERO COGGING”テクノロジーは一線を画します。
・38キロのプラッターとベアリングを動かすパワー
・コンピューター制御によるスタート機能がプラッターのスムーズな動き出しをサポート
・高精度なスピード調整
・トリクル(維持)充電によるバッテリー駆動

Cobra(コブラ/トーンアーム)
  Continuumでは、トーンアームもCaliburnと同じようにNASTRAN FEAというソフトウェアを駆使し、まさにコブラのような斬新な形状のトーンアームを開発しました。幅と高さが増すと、比例してその硬さも増すことを考えると、Cobraの形状は必需的なものといえるでしょう。 Cobraは一見すると大きく、重そうにみえますが、実際はそうではなく、驚くほど軽量で特定の共振モードを持たない複合素材で構成されています。使用されている素材は酸化アルミニウム(セラミック)と植物繊維、そしてオーガニック素材という極めて斬新な素材を採用していますが、研究の結果、驚くべきことにこれらが一番好ましい特質を示したのです。
 問題は、完璧なバランスを得るために可能な限り1ピースで製作することでしたが、出来上がったのは非常に軽量な、しかし、大変に硬質なヘッドシェルからカウンターウェイトまで一塊で形成されたアームです。もしCobraを曲げる力があるのなら、他のチタン製のアームやマグネシウム製のアームなどは折れてしまうでしょう。Cobraの硬さの秘密はなんといってもその独特の形状と材質にあるのです。 ? リニアトラッキング方式は最終的な問題解決手段ではありますが、アームが直線の進行方向にピクピク揺れ動きながら進む「横歩き」の問題を決して避けることは出来ません。そこでContinuumでは次のような独創的な「ワンポイント+スタビライザー方式」を採用しています。
 Cobraは基本的にはワンポイント方式の1点支持ですが、すぐ横にサブニードルが設けられ、その針先は軸受け外周の滑らかに回転するボールベアリングの設けられた白いセラミックのディスク(超精密)に接することで、支点のピボットを中心に弧を描くようにして動作します。 ワンポイント方式の持つ不安定さを解消し、極めて明確な音像描写を実現しています。また、同時にラテラルバランスの調整を容易に行うことができるように、軸受けの周りに時計の文字盤のような彫刻を施した精密ネジを設けて、それを回転させることによって、サブニードルが載っている白いディスクが上下し、簡単にラテラルバランスを調整することができます。
  高さ調整VTA(ヴァーチカル・トラッキング・アングル)は、三角形の調整台の側面にある2つのロックネジを緩め、上部にあるツマミを回すことによって簡単に調整可能です。これにより、情報量を劣化させる恐れのある、イモネジでシャフトに固定する方法の問題を解決しています。 ? Cobraは前後にスライドさせる一般的なカウンターウェイト方式ではありません。Cobraの目的はアームの中心の一定質量を保つことです。カウンターウェイトを前後にスライドさせてしまうと、質量を変化させてしまいます。そこでCobraでは、最後尾に吊り下げるかたちでおむすび型のウェイトを取り付け、アームの質量を変化させることなく、簡単なおもりの加減方法でどんな重量のカートリッジにも対応します。また、針圧の微妙な調整は、アーム後方のノブスクリューを回すことで行うことができます。 ? 特許申請中の糸つり式アンチスケーティング機能は、トラッキングフォースを円の外側で8%、円の内側で12%に増加させることによって、インサイドフォースの問題を独自に解決しています。これにより、標準的なアームを使用したとき円の内側で見られる、荒っぽくなる音を和らげています。

Castellon Turntable Support Stand(カステロンターンテーブルサポートスタンド)
 Castellon(カステロン)と呼ばれる専用スタンドは、73kgを超えるCaliburnを振動から完璧にアイソレーションし、強烈な剛性と強度を誇ります。航空機グレードのマグネシウム合金で作られたCastellonは、剛性をさらに増強するためにクロスブレーストされ、ContinuumのロゴであるS字ロゴを冠した中心軸に固定されている引き締めネジで張力をかけています。
 約80kgの重さのCastellonは、73kgのCaliburnが載っている強化MDFのボードを、巨大なフェライト磁石を大量に使用して浮かす磁気フローティング構造です。双方のフェライト磁石の縁をエアーチューブで囲むことによって、ズレを防ぎ、完璧なフローティングを実現しています。エアーフローティングは、空気が圧縮されれば圧縮されるほど硬くなる性質があるので共鳴周波数が増加されてしまいますが、磁気フローティングの場合は、磁場が崩壊の状態に近づくほど共鳴周波数が低くなる性質があります。Castellonは、双方のフェライト磁石の間ををギリギリのところで浮かすように精密に調整しており、共鳴周波数は2?3Hzぐらいの理想的なレベルに設定されています。
 コントロールユニットとバキュームポンプユニットを収納できる2枚のMDFの棚とレコードや針のメンテナンス道具等の小さいアクセサリーを入れることのできる引き出し用のMDFの棚と、合計3枚のMDFの棚が装備されています。

その他
 カリバーンターンテーブル、コブラトーンアーム、カステロンサポートスタンドはそれぞれ別売りすることも可能です。価格、仕様等はお問い合わせください。