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「1」Series
A1 2-Channel Power Amplifier



全ての音楽のエモーションを再現する原動力として、パワーアンプの役割は極めて単純のように見えますが、実際は非常に複雑です。《CH Precision》の設計陣は、再現すべきものを1つも失わないように、「何も引かない、何も足さない」をテーマに揚げ、結果的に革新的で全く新しいアンプトポロジーを達成させました。
1シリーズのスマートな筐体を身に纏った『A1』は、その卓越したパフォーマンス、フレキシブルな調整機能、そしてオーディオと音楽の純粋な楽しさにおいて、パワーアンプの新しい基準を確立しています。特にスピーカーとアンプのマッチングを最適化することができる各機能は、スピーカーから最高の性能を引き出すことに成功しています。また、電源部には大容量1200VAの強大な電源トランスを備え、十分なエネルギーを持って正確にあらゆるスピーカーをドライブすることができます。

デジタルプレーヤーの領域を超えた『D1』。
DACの限界を完璧にクリアーした『C1』。そして『A1』はアンプを凌駕した新世代機。

アルミニウムやスチールなどの異種金属を巧みに組み合わせた、有害な共振を寄せつけない堅牢なシャーシ。そして精密工作を誇りとするスイスならではの造りの見事さと、シャープで現代的なコスメティックなど、『D1』や『C1』と全く共通する本機を見て、単に前記CDプレーヤやD/Aコンバーターを活かすためのアンプとお考えになるのも無理からぬことです。
確かに『A1』は、前記2モデルにつづいて登場したパワーアンプです。と言ってそれが、ごく在り来りのパワーアンプでないことは、すでにご想像の通りです。あの『D1』を生み、さらに『C1』を送り出し、その後に在り来りのアンプなど計画するはずがないからです。

パワーアンプの基本は安定した充実電源部。
まずこれをクリアーした上で引き出す100W+2(8Ω)の大出力AB級機

この『A1』の場合にも『D1』や『C1』の場合と同様に、多用に変化する昨日のどの状態を基本形として紹介すべきかの問題があります。すなわち、本機を真に理解していただくためには、どの部分からお話すべきかと言うことです。
しかしこれも、前記2モデルの例に従い、もっともシンプルな状態、すなわち言葉を替えれば本機の特徴でもある多彩な機能を殆ど発揮していない状態であるのですが、それは今後カタログを読み進むうえでのお楽しみとさせていただきます。と言うことは『A1』の基本系は、きわめてシンプルなステレオパワーアンプなのです。筐体の構造や斬新なコスメティックは前記2モデルとほとんど変わりませんが、本体の内部に詰め込まれているのは、溢れんばかりのスピーカー駆動力です。

本機は、入力段は超低ノイズおよび過渡特性のために最適化された、クラスAのフルディスクリート・ゼログローバルフィードバック設計。そして出力段は、超低ノイズドライバを採用したクラスAのフルディスクリート構成。これらの回路の安定動作の基本となる、超大型トロイダルトランスを搭載し、しかもチャンネル当り5ペアのバイポーラートランジスターと温度検知用ダイオードなどで構成された、クラスAB級動作回路です。
出力は8Ω負荷時100W+100W。充実した電源部の効果により、2Ω負荷時には300W+300Wの大出力を発揮します。実用時には、Aクラス動作領域が相当広いので、発熱を伴いますが、放熱機を露出させない本機の状態で確実に安全動作します。

『A1』には、スピーカーとのマッチングを最適化する新技術をはじめ、フィードバック調整によるゲインのばらつきも解消。

出力段には《CH Precision》独自の技術が多数導入されています。その一つは『A1』とスピーカーのマッチングを最適化し、お互いの性能を最高に発揮できるよう、《CH Precision》が開発した、グローバルフィードバックとローカルフィードバックとの割合のプログラム化です。優れたソフトウェアがゲインを自動調整することで、フィードバック調整によるゲインのばらつきも完全に解消し、システムの調整はまさに自由自在です。

『A1』は単なるパワーアンプの領域を超え、さらに多いなる発展をつづける、まさに未来指向のオーディオ機器です。

『A1』のリアパネル面には、複数のアナログモノラル入力ボードが挿入できるようになっています。仮に1台の『A1』に対し2基のモノラル入力ボードを挿入したとすれば、これは基本的なステレオパワーアンプ、基本形の『A1』です。
これに対し、2台の『A1』を用意し、それぞれにアナログモノラル入力ボード1基ずつを挿入すれば、モノラルブリッジ・アンプモードを選択することができ、各350W×1(8Ω時)を発揮するモノラルアンプとして使用することができます。あるいはまた、この状態での本機は、モノラル・パッシブバイアンプモード100W×2(8Ω時)として使用することも可能です。この状態では、例えばバイワイヤリング接続に対応したスピーカーシステムと『A1』の各チャンネルを接続した場合、それぞれのフィードバック調整を行うことができます。またさらに2台の『A1』に、それぞれアナログモノラル入力ボードを2基ずつ挿入すれば(すなわち『A1』ステレオの状態)、モノラルアクティブ・バイアンプモード100W×2(8Ω)として使用することができ、1台あたり2チャンネル分の独立コントロールが可能になります。したがって、例えば2ウェイのスピーカーをマルチシステム構成している場合など、それぞれのユニットに対して『A1』の各チャンネルのフィードバック調整を行うことができます。

極めて精緻であるとともに極めて複雑でもある『A1』は、完璧な手動・自動操作機能に守られています。

各チャンネルの出力ゲインは、±6dBの範囲で簡単に調整することができます。また、スピーカーの温度や操作状況などを常にモニタリングするため、チャンネルごとに監視システムをそなえ、緊急時には内蔵のファンが自動的に動作します。信号経路にはコンデンサーはありません。プレミアムグレードのコンポーネントが各所に使用されているほか、4極ムンドルフ製コンデンサーやアルジェントオーディオ製の内部配線やスピーカーターミナルをはじめ、世界の優れたパーツが本機の性能を維持しています。
Specifications

■出力             ステレオ、パッシブ&アクティブバイアンプモード 2×100W / 8Ohms, 2×175W / 4Ohms, 2×300W / 2Ohms
                ブリッジモード 1×350W / 8Ohms, 1×600W / 4Ohms, 1×800W / 2Ohms
■アナログ入力         シングルエンド入力 1×RCA(Zin=47kOhms or 300Ohms) 
                バランス入力 1×XLR(Zin=94kOhms; pin1=GND, pin2=+, pin3=-)
                BNC入力 1×BNC(Zin=47kOhms or 300Ohms)
■THD+N            Less than 0.01% / 0.01%(1kHz, 20Hz-20kHz, 50W, 8Ohms,
                Stereo / Bridge Mode)with 100% global feedback
■SNR(A)           Better than 115dB(Stereo Mode), better than 118dB(Bridge Mode)
■Bandwidth          DC to 450kHz(-3dB)at 1W
■ディスプレイ         アクティブマトリックス方式有機ELディスプレイ
■消費電力(アイドリング時)  <1W
■消費電力(最大)       1200W
■寸法・重量(最大寸法)    440mm(W)× 440mm(D)× 133mm(H)・ 43kg